第17回日本プライマリ・ケア連合学会九州支部総会・学術大会の開催に当り、御挨拶申し上げます。
今回のテーマを「地域の暮らしを支えるプライマリ・ケア
~自然災害とパンデミックに向き合う!~」としました。
新型コロナウイルス感染症が、長期に亘って社会活動に多大な影響を与えています。加えて各種の災害の発生が社会生活に与える影響も甚大となっています。さらにますます進んできた少子高齢化による様々な問題も顕在化しています。このような状況下で、予防からリハビリにいたるプライマリヘルス・ケアに対する期待はいっそう高まっています。
2016年4月の熊本地震や2020年7月の球磨川豪雨災害を経験した熊本での大会において、そのような自然災害やパンデミックにどのように対処したのか、反省すべき点はどんなことか、などについてプライマリ・ケアの立場から検討を加えることとしました。適切な病診連携はもちろん、予防や事後処置について様々な問題を取り上げ、対応につなげたいと考えます。
コロナ禍が続いている状況下で、出来るだけ多くの皆様に参加していただくために、ハイブリッド開催と致しました。熊本県医師会の共催をいただき、その会館を会場としますので、現地に参加される皆様には熊本城をはじめ災害からの復興状況もお確かめくださると幸いです。